光パケットネットワークのための適応的フロー制御プロトコルの公平性の評価

山本 洋之  繆 震  高橋 達郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B   No.12   pp.2165-2174
発行日: 2006/12/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 基礎理論
キーワード: 
光パケットネットワーク,  フロー制御,  スループット,  公平性,  

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あらまし: 
光パケットネットワークでは,光のまま自由に読み書きできる光メモリが実現されていないことから,平常負荷時でもパケット衝突を起こし定常的にパケット廃棄を生じる問題がある.一方,現在最も普及しているフロー制御方式であるTCPは電気ネットワークの特性に基づいて作られており,パケット廃棄はバッファによるオーバフローと判断する.そのTCPをそのまま光パケットネットワークに適用すると,電気ネットワークとの廃棄特性の違いから,不要な送信抑制が繰り返され,スループット特性が悪くなる.そこで,我々は光パケットネットワークにおいて高いパケット廃棄率であっても高いスループットが得られ,様々な廃棄要因に適応的に動作するプロトコルを提案している.従来のTCPではウィンドウサイズのみを制御対象としているが,提案フロー制御方式では,ウィンドウサイズとともにパケットサイズを制御対象とする.本論文では,この提案フロー制御方式において,パケットサイズの増大が招く再送タイムアウトの問題解決及び端末ごとのスループットの公平性を評価する.また,その公平性を改善する制御法を提案し,計算機シミュレーションにより評価する.