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最大固有ベクトル法による分散アレーレーダの捜索効率改善
松田 庄司 橋口 浩之 深尾 昌一郎
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J89-B
No.10
pp.2035-2046 発行日: 2006/10/01 Online ISSN: 1881-0209
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 計測・探査 キーワード: 分散アレーレーダ, アダプティブアンテナ, 固有ベクトル, ブラインドビーム形成, 捜索レーダ,
本文: PDF(932.7KB)>>
あらまし:
分散アレーレーダは,分散して配置した複数の指向性サブアレーで受信した信号をコヒーレントに合成することにより,等価的に大開口アンテナに相当する高利得で先鋭な受信ビームを形成するレーダ方式として提案されている.しかし,これを捜索モードで使用する場合,アンテナ利得の増加が探知性能の向上に寄与する反面,従来のビームフォーマ法で合成すると合成後のビーム幅が減少し捜索効率が低下する.本論文では,指向性を有する複数の受信サブアレーを同期ビーム走査して空間を捜索する分散アレーレーダにおいて,サブアレー出力の相関行列からその最大固有値を求め,これに相当する固有ベクトルを重みとしてサブアレー受信信号を合成する最大固有ベクトル(MEV)法を提案する.次に,数値計算によりMEV法の性能を考察し,これが従来のビームフォーマ法による合成に比べて,分散アレーレーダの空間捜索効率を大幅に改善するとともに,サブアレーの位相誤差及びビーム指向誤差に対してロバスト性を有し,また干渉抑圧のためのサブアレーごとのサイドローブキャンセラ誤差の影響が実用上はわずかである有効な合成方法であることを示す.
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