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降雨減衰確率推定手法の精度向上を目的とした降雨強度のn乗の空間相関特性に関する考察
小野 健一 唐沢 好男
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J89-B
No.10
pp.1998-2011 発行日: 2006/10/01 Online ISSN: 1881-0209
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: アンテナ・伝搬 キーワード: 降雨強度, 降雨減衰, 電波伝搬, 空間相関,
本文: PDF(3.7MB)>>
あらまし:
大手町周辺11箇所に設置した降雨強度計及び転倒ます型雨量計を用いて測定された雨量データの解析により,秒単位ならし分配処理が,転倒ます型雨量計データから精度良い空間相関特性を得るのに有効であることを示すとともに,空間相関特性を,距離dに対して,2~3 km程度を境に,近距離部分はexp(-0.15d)で,以遠はexp(-0.25 )で,よく近似できることを示した.降雨減衰係数(単位距離当りの降雨減衰量)が,降雨強度のn (=0.63~1.7)乗に比例する(ITU-R勧告Rec. P. 838-3)ことから,降雨強度のn乗値の空間相関特性について解析し,同空間相関特性が,nの値によって大きく異なることを示すとともに,nと同空間相関特性の関係を表す近似式を示した.最後に,これらを踏まえ,降雨強度のn乗値の空間相関特性を用いて,微小区間の降雨強度のn乗値の確率分布から,無線リンク全体の確率分布を求める手法について示した.
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