毎正秒パケット到着間隔(PAI)に基づいた時刻同期方式

町澤 朗彦
岩間 司
鳥山 裕史

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J89-B    No.10    pp.1855-1866
発行日: 2006/10/01
Online ISSN: 1881-0209
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ブロードバンドユビキタスネットワーク時代におけるインターネットアーキテクチャ論文特集)
専門分野: 
キーワード: 
高精度時刻同期,  クロックレート,  スキュー,  パケット到着間隔,  キューイング遅延,  

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あらまし: 
近年,ネットワーク計測・分散制御分野では,マイクロ秒以下の同期精度が要求されている.高精度な時刻同期では,クロックレートが変動するスキューとパケット交換ネットワークにおけるキューイング遅延が問題となっている.そこで,本論文では,パケットの到着間隔による時刻同期方式(PAI:Packet Arrival Interval based timesynchronization)を提案する.本方式では,正確に一定間隔にブロードキャストされる同期パケットの到着間隔の平均がキューイング遅延の影響を受けにくいことを利用し,高精度にクロックレートを推定する.また,マスタから各クライアントへの片方向遅延は,LANの構成要素に関する事前知識から高精度に算出可能である.なお,マスタをGPSに同期させれば,広域同期も可能である.実験の結果,回線利用度が80%程度のクロストラヒックの存在下でもマイクロ秒以下の同期精度が実現されることを確認した.しかも,本方式は,高い計算能力を必要としないため,センサネットワーク等の小さなノードでも利用可能である.