150 kHzの超音波照射ががん細胞とその増殖に及ぼす影響

竹内 真一
宇田川 祥子
奥 友美子
内田 武吉
藤井 琢磨
西村 裕之
川島 徳道

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J89-A    No.9    pp.754-760
発行日: 2006/09/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (超音波キャビテーションの科学と応用論文特集)
専門分野: 医用応用
キーワード: 
超音波,  キャビテーション,  マウス胸腺リンパ系がん細胞,  ヒト白血病細胞株,  生存率,  

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あらまし: 
超音波照射が細胞に及ぼす影響に関する多数の研究が報告されてきたが,その多くは20 kHz付近あるいは500 kHz以上の周波数で研究されてきた.そこで本研究では,水槽の底部に設けたステンレス製振動板をランジュバン振動子で駆動して,150 kHzの超音波を水槽内の水中に照射して定在波音場を形成することにより音響キャビテーションを発生させ,この水槽内にマウス胸腺リンパ系がん細胞(EL-4)あるいはヒト白血病細胞株(U937)と培養液を入れたプラスチック製培養フラスコを設置して,超音波照射と音響キャビテーションがEL-4及びU937の生存率に及ぼす影響を検討した.また,顕微鏡による形態学的観察の結果,超音波を照射しないコントロールのU937では全体の2.4 %の細胞にしか小片に断片化された細胞核を観察できなかったが,負のピーク音圧の平均値が332 kPaの音場中で超音波照射を受けたU937においては全体の46.2 %の細胞に断片化された細胞核を観察できた.