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超音波キャビテーションのエタノール添加効果
林 悠一 船山 幸多 崔 博坤
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J89-A
No.9
pp.698-704 発行日: 2006/09/01 Online ISSN: 1881-0195
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 特集論文 (超音波キャビテーションの科学と応用論文特集) 専門分野: 気泡ダイナミックスと発光 キーワード: ソノルミネセンス, マルチバブル, OHラジカル, エタノール, KI定量法,
本文: PDF(850.9KB)>>
あらまし:
超音波周波数116 kHz,1.0 MHzにおいてエタノール水溶液からのマルチバブルソノルミネセンス(MBSL)スペクトルを測定した.アルゴン飽和水にエタノールを添加し,濃度範囲2~100 mMとした.OHラジカルに起因する発光ピークはエタノール濃度20 mMまでに急速に消光し,連続スペクトルは100 mMまで指数関数的に消光した.MBSLスペクトルのエタノール濃度依存性について周波数効果はなかったが,1.0 MHzでのみ濃度2 mM,10 mMにおいて385 nmに新たな発光ピークを観測した.その原因としてCN分子発光の可能性を示唆した.ヨウ化カリウムを加えたエタノール溶液の吸光度測定からOHラジカルの減少量を調べたところ,その濃度変化はMBSLの濃度変化より緩やかであり,OHラジカル反応が反映する温度はソノルミネセンス温度とエタノール分解物が反映する温度の中間であることが示唆された.
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