固有モードSNRを増加させる時空間線形MLプリコーディング手法

成枝 秀介  山下 勝己  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J89-A   No.7   pp.591-598
発行日: 2006/07/01
Online ISSN: 1881-0195
DOI: 
Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
多入力多出力伝送路,  固有モード伝送,  時空間線形MLプリコーダ,  

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あらまし: 
本論文では,最ゆう(Maximum likelihood: ML)基準により設計される時空間線形プリコーダ(以下,時空間線形MLプリコーダ)を用いた固有モードSNRの増加手法について論じる.はじめに,時空間線形MLプリコーダにより生成されるプリコーデッド信号の長さが固有モードSNRに与える影響について調査し,伝送路の状態に応じてプリコーデッド信号長を変化させることにより固有モードSNRを増加できることを示す.次に,時空間線形MLプリコーダにより固有モードSNRを増加させるための送受信機の構成を示す.また,提案法ではその送信機の構成のために誤り伝搬が発生し,たとえ固有モードSNRが増加していたとしてもBER特性が劣化する可能性が考えられる.本論文では,誤り伝搬がBER特性に与える影響を低減するために,提案法の構成における誤り伝搬の平均長とプリコーデッド信号長との関係を示し,プリコーデッド信号長の探索範囲を限定することで誤り伝搬の影響を最小限に低減できることを示す.最後に,提案法の有効性は計算機シミュレーションにより検証される.