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係数遅延と出力滞在時間が最小なFIRフィルタを用いた適応ディジタルフィルタの高性能パイプラインアーキテクチャ
高橋 強 菅野 大輔 恒川 佳隆
誌名
電子情報通信学会論文誌 A
Vol.J89-A
No.12
pp.1130-1141 発行日: 2006/12/01 Online ISSN: 1881-0195
DOI: Print ISSN: 0913-5707 論文種別: 論文 専門分野: ディジタル信号処理 キーワード: 転置形, 短い出力滞在時間, 高速なサンプリングレート, 収束速度, パイプライン構成,
本文: PDF(2.1MB)>>
あらまし:
LMS適応ディジタルフィルタの転置形構成を有するNCLMS適応ディジタルフィルタが提案されている.NCLMSのフィルタ部分はパイプライン構成により出力滞在時間が短いが,タップ数に依存する係数の遅延(係数遅延)が生じるために,特に高次での収束速度が極端に劣化する問題がある.本論文では,転置型構成の導出には多くの自由度が存在することに着目して,タップ数に依存しない短い出力滞在時間と高速なサンプリングレートを有し,同時に収束速度が良好な適応ディジタルフィルタの新たなパイプライン構成を提案する.提案法のフィルタ部は,NCLMSと同等の出力滞在時間を保存したままで係数遅延の最大値が最小な構成である.サンプリングレートの高速化はアルゴリズムをパイプライン化することにより実現している.係数遅延とパイプライン化により導入される更新遅延はLook-ahead変換を用いて同時に補正される.また,提案法のハードウェア規模は他の構成と同等あるいはそれ以下である.
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