モーションキャプチャと音楽情報を用いた舞踊動作解析手法

白鳥 貴亮  中澤 篤志  池内 克史  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J88-D2   No.8   pp.1662-1671
発行日: 2005/08/01
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (画像の認識・理解論文特集)
専門分野: 顔・身体動作認識
キーワード: 
モーションキャプチャ,  動作プリミティブ,  音楽情報,  ビートトラッキング,  

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あらまし: 
舞踊等を代表とする無形文化財(人の動き情報)のディジタル保存及び動きの解析手法について述べる.日本の伝統舞踊や匠の技といった無形文化財は人から人へ継承することで保存,伝承されてきた.しかし近年では,後継者の減少などに伴い散逸が起こりつつあるため,それらをアーカイブ化する技術の開発が急務となっている.そこで,我々はモーションキャプチャシステムを用いて人の動きをディジタル化し,舞踊動作を直接解析することにより有限個の動作プリミティブを抽出することで,この問題に対処することを考えた.動作プリミティブとは動きを構成する最小単位を意味し,本論文では従来の手足の速度や関節角の角速度のみを用いた手法に加え,音楽を考慮した動作解析手法を提案する.これは,舞踊が音楽に合わせて身体を動かすものであるという性質をもつことに由来する.本論文では音響信号からビートトラッキングを行い,そのリズムに基づいて舞踊動作中からキーポーズを抽出し,セグメンテーションによって動作プリミティブを求める手法を説明し,最後に実験結果を示しその有効性について論じる.