金属筐体と人体遮へいを含めた超高速無線携帯端末の近距離伝送特性の基本検討

浅沼 健一  前田 忠彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B   No.9   pp.1650-1661
発行日: 2005/09/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ブロードバンドワイヤレスのためのアンテナ・伝搬技術論文特集)
専門分野: アンテナ・電磁界解析
キーワード: 
UWB-IR,  楕円型スロットアンテナ,  人体効果,  FDTD,  波形ひずみ,  

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あらまし: 
UWB無線ユニット内蔵携帯端末機器の金属筐体部を模擬した導体地板上に,楕円型超広帯域スロットアンテナを設けた場合のアンテナ特性と伝送波形ひずみの角度特性について人体の影響を含めて解析し,実使用環境により近づいた条件下で超近距離高速伝送特性の評価を行った.その結果,人体手部がインピーダンス特性に与える影響は比較的小さいものの,波形ひずみに関してはアンテナの設置方向と人体との相互関係によって安定した伝送特性が得られる角度範囲が異なることが分かった.従来,相互相関係数による波形ひずみの定量的評価は水平方向の角度特性に限定したものであった.これに対して仰角方向の波形ひずみ特性をFDTD法を用いて三次元的に拡張し評価を行った.この結果,縦設置の場合,仰角方向の伝送特性が急激に劣化することを明らかにした.一方横設置の場合は,人体手部の影響を除いてアンテナ単体で評価すると広範囲にわたって安定した特性が得られるという結果が得られたが,一方人体手部の影響を含めると安定した伝送特性が得られる範囲が局在化し,特定の角度において急激に伝送特性が劣化するデッドスポットを生じることを明らかにした.