|
本文PDFファイルを閲覧するには,ログインする必要があります.
左メニューよりログインして下さい.
|
伝送容量制御型MIMO適応変調方式
衣斐 信介 三瓶 政一 森永 規彦
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J88-B
No.6
pp.1090-1101 発行日: 2005/06/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 無線通信技術 キーワード: MIMO, ターボトレリス符号化変調, 適応変調, 送信電力制御,
本文: PDF(3MB)>>
あらまし:
本論文では,MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)システムで用いられる変調方式の周波数利用効率は離散的であり,かつ実装上,上限値が存在することを考慮し,従来の通信路容量の最大化を目指した注水定理に基づくMIMO適応変調とは異なり,LUT(Look Up Table)に基づくモード選択型適応変調を適用することにより,伝送容量を一定に保ちつつ,所定のQoS(Quality of Service)を満たす必要最小限の送信電力を割り当てる伝送容量制御型MIMO適応変調を提案する.提案システムは適応変調と送信電力制御のパラメータを一括で決定するため,アルゴリズムが非常にシンプルなものとなっており,その制御部分に関してはハードウェアも容易に構成可能であるという点で有効である.また,モード選択型適応変調の利用により適応変調のオーバヘッドを削減している.本論文では,計算機シミュレーションによる評価を行い,提案システムが所定の伝送容量を一定に保ちつつ,送信電力の削減に有効であることを確認した.更に,伝搬路のフェージング変動の空間相関が高い環境における提案方式の優位性についても述べる.
|
|
|