差動符号化によるビット消失訂正を行うマルチビット系列を用いた光符号分割多元接続方式

宮澤 高也  小野 知行  笹瀬 巌  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B    No.3    pp.585-597
発行日: 2005/03/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 光ファイバ伝送
キーワード: 
光符号分割多元接続,  多元接続干渉,  マルチビット系列,  差動符号化,  

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あらまし: 
本論文では,リードソロモン(RS)符号を用いたマルチビット系列(MS)-光符号分割多元接続(OCDMA)方式において,消失ビット訂正によってMAIの影響を緩和させることを目的とし,差動符号化によるビット消失訂正を行うMS-OCDMA方式を提案する.提案方式では,現フレームで光パルスを送信する符号パターンが,一つ前のビット及び現送信ビットをもとに決定される.受信機では,各符号パターンのフォトダイオード出力に対してしきい値判定が行われ,しきい値を超えるAPD出力が二つ以上若しくは一つも存在しない場合,受信ビットを消失と判定する.その後,しきい値を超える符号パターン及び前後の一意に決定されたビットの情報を用いて受信ビットを推定することができ,消失ビットを訂正することができる.また,受信ビット判定法に最大値検出ではなくしきい値検出を用い,受信ビットを誤りではなく消失として訂正することによって,MAIの影響を緩和できる.理論解析の結果,提案方式は,(3,1)-RS符号を用いたMS-OCDMA方式よりも,チップ幅及びビットレート,最大同時ユーザ数一定の条件下において,拡散符号系列長及び重み数を増加でき,多元接続干渉(MAI)の影響が緩和され,優れたビット誤り率特性が得られることを示す.