サーバ連携による宅内通信機器自動設定方式

吉原 貴仁  神山 健  東 弘信  堀内 浩規  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B   No.3   pp.509-520
発行日: 2005/03/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (次世代ネットワークソフトウェア論文特集)
専門分野: 機器の自動設定
キーワード: 
自動設定,  ホームネットワーク,  UPnP,  xDSL,  

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あらまし: 
xDSL(x Digital Subscriber Line)インターネット接続のために宅内に導入,設置されるネットワークはxDSLモデム,ブロードバンドルータ,並びにPCなどの宅内通信機器から構成される.接続の際には,これら複数の多様な通信機器に対し,IP(Internet Protocol)アドレスをはじめとする構成情報の値とともに,e-mail,VoIP(Voice over IP),並びに無線LANなど,通信応用や利用者個人に応じた構成情報の値の設定が必要になる.また,モデムファームウェアや無線LANカードドライバなど,宅内通信機器のソフトウェアは出荷時以降改版されることがあり,これらソフトウェアを最新に更新した上で設定する必要がある.一方,インターネットの接続や設定,これに伴うソフトウェア更新には,インターネットに関する専門知識や経験が必要であり,これら知識や経験を必ずしももたない利用者にとっては利用に至るまでの妨げとなる問題がある.この問題に取り組むため,本論文でははじめに三つの課題を明確化し,代表的な従来の自動設定方式はいずれもそのままではすべての課題に同時に対応できないことを示す.そこで次にこれら課題に同時に対応するため,サーバ連携による宅内通信機器自動設定方式を新たに提案する.また,提案方式の有効性を示すため,提案方式に基づくシステムを実装し,更に,その一部を自動設定ツールとして一般利用者へ試行提供する.評価の結果,自動設定ツールは典型的なホームネットワークにおける複数の多様な宅内通信機器や通信応用に対して40余りの構成情報を15分半ですべて正しく自動設定する.また,試行提供により,見積り48600件相当の技術問合せ削減を果たし,インターネットの接続,設定を簡便にする.