相互相関値に含まれている情報を用いて作成したレプリカを自己相関操作の重み付けに利用する周波数オフセット推定法

堀内 隆明  佐波 孝彦  笹瀬 巌  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B   No.2   pp.399-410
発行日: 2005/02/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
OFDM,  周波数オフセット,  相関,  

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あらまし: 
従来,直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)システムにおいて,周波数オフセットを推定する方式の一つとして,二つの連続した既知シンボルの自己相関を用いる方式が提案されている.この方式における自己相関操作は,1シンボル内の全サンプルを用いて行われ,各サンプルの積を足し合わせて,平均化する際に,各サンプルの積は各受信サンプルの振幅の絶対値によって重み付けされる.したがって,雑音の影響により受信振幅絶対値が大きくなっているサンプルは,大きく重み付けされてしまうことになる.大きく重み付けされたサンプルの積は,推定値に大きな影響を与えるため,このようなサンプルは,推定精度の劣化を引き起こす要因となる.そこで本論文では,相互相関値に含まれている各パスの到来時間,電力,位相回転量の情報を用いて作成したレプリカを自己相関操作における重み付けに用いることで雑音の影響を軽減する周波数オフセット推定法を提案する.計算機シミュレーションの結果,提案方式は従来方式に比べ,搬送波対雑音比(CNR:Carrier to Noise Ratio)が低い領域で周波数オフセットの推定精度を改善できることを示す.