バイスタティックレーダにおけるマルチビームパルスチェイスに関する研究

松田 庄司  橋口 浩之  深尾 昌一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B   No.1   pp.319-328
発行日: 2005/01/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 計測・探査
キーワード: 
バイスタティックレーダ,  ビーム走査,  パルスチェイス,  マルチビーム,  部分パルス圧縮,  

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あらまし: 
送信アンテナと受信アンテナを分離設置するバイスタティックレーダ(Bistatic radar)においては,空間の捜索効率を高めるために,送信パルスが伝搬するのに応じて受信ビームを高速走査するパルスチェイス(Pulse chasing)と呼ばれるビーム走査方式が知られている.しかし,通常のパルスチェイスでは,送信したパルスが欠落することなくすべて受信されるためには受信ビーム幅をある値より狭くできない,すなわちアンテナ利得を大きくできないという制約があり,パルスチェイスを行わない場合に比べて受信SN比の低下を生じるという問題がある.本論文では,この対策として,ディジタルビーム形成(Digital Beam Forming)による受信マルチビームを用いたビーム走査方式「マルチビームパルスチェイス」を提案し,比較的送信パルス幅が長い場合でも,マルチビーム数を増加させれば受信SN比の低下が生じないことを示す.更に,送受信方式としてパルス圧縮を適用する場合,受信パルスの一部欠落によりマルチビーム数を減らす方法を検討し,テイラー窓(Taylor Window)を適用した場合についてマルチビーム数と受信SN比との関係を計算により求めた結果を示す.