無線マルチホップネットワーク上のリアルタイム通信における複数経路パケット合成法の性能解析

平山 泰弘  中川 信之  岡田 啓  山里 敬也  片山 正昭  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B   No.1   pp.269-279
発行日: 2005/01/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 無線通信技術
キーワード: 
無線マルチホップネットワーク,  マルチパスルーチング,  パケット合成,  リアルタイムパケット通信,  

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あらまし: 
本研究では,無線マルチホップネットワーク上でのリアルタイムパケット通信を考える.リアルタイムパケット通信では,その通信品質がパケットの遅延により大きく劣化するため,一般にパケットの再送は行われない.このような場合に,通信路で生じるパケット誤りの通信品質への影響を抑制するために,本論文では無線マルチホップネットワーク上での複数経路パケット合成法を適用することを提案する.提案システムの性能は送信元ノードから送信される複製パケットの数に加え,各経路を複製パケットが伝送されるのにかかる時間並びにあて先ノードにおいてパケットの合成が開始される時刻に依存する.時間とともに変化するシステムの性能をリアルタイム通信に要求されるサービス品質の観点から評価するために,ある時刻において達成可能な平均パケット誤り率並びにある要求パケット誤り率を達成するのに必要な時間の分布関数を解析的に導出する.数値例より,ある許容遅延時間内において達成できる平均パケット誤り率を最小にする送信複製パケット数及びある要求パケット誤り率を達成するのに必要な時間を最小にする送信複製パケット数が存在することを明らかにする.