次世代型無人宇宙実験システム(USERS)―標準バスの確立と軌道上運用からの自律帰還―

伊地智 幸一
金井 宏

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J88-B    No.1    pp.117-130
発行日: 2005/01/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (高い費用効果を目指した衛星システム・要素の設計・評価技術論文特集)
専門分野: 中型衛星及び搭載機器
キーワード: 
標準バス,  無人自律帰還,  中低高度衛星,  中小型衛星,  宇宙環境利用,  

本文: PDF(3MB)>>
論文を購入



あらまし: 
次世代型無人宇宙実験システム(USERS)プロジェクトは,自律帰還による宇宙環境利用のインフラを整備する目的で遂行され,2002年9月10日に打ち上げ,2003年5月30日にUSERS宇宙機システムの帰還部分のカプセルを無事海上に着水させ,回収することに成功し,無人の宇宙実験システムを無人宇宙実験インフラとして完成させた.そして,期待どおりの良好な微小重力環境での成果を地上へ持ち帰った.USERS宇宙機システムはサービスモジュール(SEM)と,軌道を離脱して帰還するリエントリモジュール(REM)から構成されるが,更にこのSEMはREMの軌道上運用や帰還に際しての様々なサービスを提供するのみならず,今後の中低高度の軌道の小中型衛星用標準バスとして設計され,その機能性能についてもこのプロジェクトを通じて検証された.本論文においてはシステム概要と自律帰還の状況を紹介するとともに,帰還回収に必要な機能性能がいかに達成されてプロジェクトの成功につながったかを論じ,更にSEMについては標準バスとしての要件が検証されていることを説明する.