STSA推定に基づくエコー抑圧処理のゲイン強調化方式

阪内 澄宇  羽田 陽一  片岡 章俊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J88-A   No.6   pp.695-703
発行日: 2005/06/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 電気音響,音響一般
キーワード: 
ハンズフリー拡声通話,  音響エコーキャンセラ,  短時間スペクトル振幅推定,  双方向同時通話,  

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あらまし: 
短時間スペクトル振幅推定に基づいたエコー抑圧処理は,送話音声とエコーの統計的性質を用いてエコー抑圧ゲインを推定し,周波数領域でエコーを抑圧する非線形処理である.この処理は,適応フィルタ処理に比べ演算量が小さい,音響系の変動にロバスト,音声スイッチなどの挿入損制御と異なり双方向同時通話(ダブルトーク)が可能,という特徴をもつ.本論文では,送話音声の欠損を低減しエコー抑圧量を向上するエコー抑圧ゲインの強調化方式について提案する.エコー抑圧ゲイン強調化方式は,各周波数において送話音声が支配的であるかエコーが支配的であるかを推定し,エコー抑圧ゲインの周波数係数への重み付けにより実現する.計算機シミュレーションによって,従来方式に比べ提案方式がエコー抑圧量を平均で約15 dB向上する結果を得た.また,主観評価から,提案方式によってダブルトーク中の送話音声品質が向上することを確認できた.