固有ベクトルをキーとするデータベースを用いた到来波方向の適応推定

持田 英史  飯國 洋二  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J88-A   No.12   pp.1460-1468
発行日: 2005/12/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: ディジタル信号処理
キーワード: 
到来波方向推定,  アレーアンテナ,  データベース検索,  最小ノルム法,  部分空間追従法,  

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あらまし: 
近年,移動体通信技術の目覚ましい発展により,複数の波源から発生された信号の到来方向(direction-of-arrival, DOA)を推定する問題は,その重要性をますます高めている.固有値分解に基づく高分解能推定法として最小ノルム法,MUSIC法などがあるが,角度スペクトルのピークを全方位にわたって走査する必要があるため,膨大な計算量が必要となる.そこで本論文では,データベースを用いたDOA推定法を提案する.この方法は,まず,最小固有値に対応する固有ベクトルをキー,DOAをノンキーとしたデータベースを構築しておく.そして,観測信号から得られた固有ベクトルに最も近いキーをもつデータをデータベースから検索することでDOAを推定する.提案法は,データベースの領域探索を行うだけでDOA推定値を得られるため,非常に高速に処理できる.最後に,シミュレーションにより提案法の有効性を示す.