多値テンプレートマッチングを用いたナンバープレート認識法―雑音抑制フィルタと文字配置規則の効果的利用―

高橋 裕子  田中 久子  鈴木 章  塩 昭夫  大塚 作一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J87-D2   No.7   pp.1451-1461
発行日: 2004/07/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像・映像処理
キーワード: 
ナンバープレート認識,  テンプレートマッチング,  対数変換,  グラジエント,  画像処理,  

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あらまし: 
本論文では,画像のコントラストが低下しやすい厳しい照明条件のもとでも安定に動作する多値テンプレートマッチングを用いたナンバープレート認識法を提案する.画像の2値化と文字切出しを採用した従来法では,入力画像の画質劣化時に認識精度が大幅に低下するという問題があった.そこで,認識系全体の構成を見直し,以下のような2段階の方式を採用した.まず,個別の文字認識に対しては,輝度階調の非線形変換と空間周波数フィルタリングによる雑音抑制フィルタを組み込んだ多値テンプレートマッチング(Log-Derivative-Matching Method: LDM法と略す)を用いて画像全体を走査し,文字候補とその存在位置を精度良く推定する処理を行う.次に,ナンバープレートとしての認識に対しては,画像走査によって得られた各座標における文字の存在の確からしさとナンバープレートの文字配置の規則とを照合し,文字列全体として確度の高い個所を選択する処理を行う.屋外の様々な照明条件下で撮影した1万枚以上の画像を用いて比較実験を行い,提案手法の認識率が従来手法を大きく上回るという実験結果が得られた.4けた数字に対する認識率は,最低限の補助光を用いた場合に99%以上,また,照明条件が非常に厳しい状況においても95%近くが得られた.