バクテリオファージにおける自己組織化のモデル化と人工生命シミュレーション

白山 政敏  越野 亮  畠山 豊正  木村 春彦  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J87-D2   No.6   pp.1339-1348
発行日: 2004/06/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
人工生命,  自己組織化,  可動有限オートマトン,  バクテリオファージ,  

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あらまし: 
本論文では,T4ファージの自己組織化において可動有限オートマトンを用いて,生物学的知見をもとにしたモデルを提案し,人工生命シミュレーションの結果を示す.従来研究として,Thompsonらは有限オートマトンに移動可能な性質を加えた可動有限オートマトンモデルを提案し,T4ファージの尾部の自己組織化について計算機シミュレーションを行った.しかし,彼らはシミュレーションを容易にするために,モデルを直方体で構成したため,オートマトンの自己組織化は現実のT4ファージの形状とは異なったものとなっている.そこで,畠山らはタンパク質分子を想定し,結合点(BS)はThompsonらの直方体モデルのように抽象的に示すのではなく,球モデルで構成し,アロステリック効果を加味して定め,T4ファージの尾部の自己組織化のシミュレーションを行った.本研究では,畠山らの研究を拡張し,T4ファージ全体の自己組織化をモデル化し,計算機シミュレーションを行う.