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PIM-SMの解析に基づきマルチキャストトラヒックの振舞いを分析するパフォーマンスアナライザ
植野 誠史 加藤 聰彦 伊藤 秀一
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J87-D1
No.5
pp.580-590 発行日: 2004/05/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1915 論文種別: 特集論文 (インターネット技術と応用の最新動向論文特集) 専門分野: ネットワーク計測・評価 キーワード: マルチキャスト, モニタリング, マルチキャストルーチングプロトコル, PIM-SM,
本文: PDF(868.2KB)>>
あらまし:
近年のインターネットにおいて,IPマルチキャストを用いて音声や映像情報を同時に多数の受信者に配信する通信が広く行われるようになってきた.今後インターネットの広帯域化に伴い,より大容量のマルチキャストトラヒックが転送されることが考えられる.したがって,マルチキャストトラヒックに対する,トラヒック量の測定,通信品質の測定などを行うモニタリング技術が重要となる.しかしこれまでに提案されているマルチキャストトラヒックの性能評価ツールについては,転送されたデータグラムのトラヒック量などを収集する機能を有するのみで,そのデータグラムの転送がどのような理由で発生または停止したのかなどの詳細な解析を行うことはできない.マルチキャストトラヒックの転送に関して詳細な解析を行うためには,そのトラヒックの転送制御を行うマルチキャストルーチングプロトコルの手順を解析することが必要となる.本論文ではマルチキャストルーチングプロトコルPIM-SM(Protocol Independent Multicast-Sparse Mode)に注目し,ルータ間で交換されているPIM-SMメッセージと転送されたマルチキャストトラヒックを対応させることで,マルチキャスト通信の詳細な性能評価を行うアナライザの設計と実装,及び本アナライザを用いたマルチキャストトラヒックの解析結果について述べる.
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