屋内伝搬実験に基づく2×2 MIMO-SDMの特性評価

西本 浩  小川 恭孝  西村 寿彦  大鐘 武雄  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B    No.9    pp.1442-1453
発行日: 2004/09/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (ワイヤレスパーソナル通信におけるアンテナ・伝搬の最新技術論文特集)
専門分野: 広帯域伝搬及びMIMO伝搬
キーワード: 
MIMOシステム,  空間分割多重方式,  見通し内環境,  チャネル相関,  固有値分布,  

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あらまし: 
従来,MIMOシステムに空間分割多重方式を適用させるMIMO-SDMの研究では,送受信アンテナ間のチャネルは独立なレイリーフェージング環境と仮定されることが多く,この仮定のもとでは,受信側での処理により信号ストリームの分離検出が可能となる.本論文では,チャネル間の独立性が崩れる可能性のある,見通し内伝搬路で行った5.2 GHz帯での伝搬実験結果から,そのような環境における 2 × 2 MIMO-SDMの有効性を検証し,見通しとならない環境における特性との比較を行っている.また,同様の実験を電波暗室でも行い,極めてマルチパス波の少ない環境でのMIMO-SDMの挙動を紹介する.これらの実験の結果,見通し内伝搬環境においても散乱波が存在する場合にはSDM方式が有効であること,見通し外伝搬環境に比べてアンテナ素子の配置等により,特性が大きく変動する傾向にあることが分かった.