磁気ヘルツダイポール近傍に置かれた金属シールド板の磁界シールド効果の距離特性

林 孝広  小見山 耕司  森岡 健浩  水澤 丕雄  山口 尚  雨宮 好文  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J87-B   No.2   pp.213-225
発行日: 2004/02/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 環境電磁・EMC
キーワード: 
近傍磁界シールド効果測定,  近傍磁界シールド効果,  近傍磁界,  微小円形ループアンテナ,  ホイゲンス・フレネルの原理,  

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あらまし: 
自由空間中の磁界は,磁気ヘルツダイポール波源の近傍では波源と観測点の間の距離の3乗に反比例して減衰することはよく知られている.また,磁気ヘルツダイポール近傍に置かれた無限大の導電性金属シールド板を透過する磁界は,同様にその距離の4乗に反比例して減衰するので,近傍磁界シールド効果がその距離に比例する性質を有することが,近似解析式による理論解析により報告されている.本論文では,それらの近似式が示しているその距離のべき乗関数の指数の値(以下,べき乗の指数値と呼ぶ)を確認するための実験を行い,磁気ヘルツダイポール近傍に置かれた金属シールド板の磁界シールド効果の距離特性を報告する.まず,無限大のシールド板面上の面電流の大きさや向きの数値解析から考察して,無限大シールド板と同等のシールド効果を有するとみなせる円形シールド板の大きさに関して,その半径を実験によって確認した.この円形シールド板の磁界シールド効果の距離特性が示す波源と観測点の間の距離のべき乗の指数値の測定値と,近似式が示すその指数値の理論値を比較した.この結果,電磁気的に無限大シールド板と等価とみなせる円形シールド板を採用した実験により,磁界シールド効果が距離のべき乗関数であって,その指数値の測定値は理論値とほぼ一致した.このことにより,近似解析式の表すようにシールド効果が距離のべき乗関数であることが実験により確認された.