サッカード前中後にわたって提示される連続点滅光点刺激の知覚と眼球運動との時間関係

渡邊 淳司  前田 太郎     

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J86-D2   No.9   pp.1350-1357
発行日: 2003/09/01
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: バイオサイバネティックス,ニューロコンピューティング
キーワード: 
サッカード,  ディスプレイ,  空間定位誤り,  相殺説,  Phantom Array,  

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あらまし: 
サッカード中に光点を連続点滅させると,Phantom Array(PA)と呼ばれる点線が知覚される.また,光点を縦1列に並べ,サッカード中に点滅パターンを高速で時間変化させると,点滅パターンが眼球運動により空間パターンに展開されて2次元イメージが知覚される.筆者らはこの現象を利用した視覚情報提示手法を提案してきた.この手法に基づいて情報提示を行う際に重要となるのが,知覚されるPAと眼球運動との時間関係である.そこで,本論文ではサッカード前中後を通して連続点滅する光点刺激の知覚と眼球運動との時間関係を,光点刺激を垂直方向に光らせ,光点知覚位置の時間変化を垂直方向の位置に置き換えることによって調べた.その結果,知覚された光点軌跡はサッカード開始とともにサッカードと逆方向に曲がり始め,サッカード終了とともに垂直方向に戻るものであり,相殺説から予測される光点軌跡とは異なるものであった.