両方向動き補償予測における時空間適応ダイレクトモード符号化

木全 英明  北原 正樹  八島 由幸  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J86-D2   No.11   pp.1597-1605
発行日: 2003/11/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: 画像処理,画像パターン認識
キーワード: 
ダイレクトモード,  両方向予測,  H.264,  MPEG-4,  AVC,  

本文: PDF(1.7MB)>>
論文を購入




あらまし: 
両方向動き補償予測は予測画像の符号化ひずみを低減し予測効率を向上できるが,予測先を示す情報がオーバヘッドとなり符号化効率を必ずしも改善できない場合がある.ダイレクトモードは動きの時間的連続性を利用して両方向予測の動きベクトルを算出するため,オーバヘッドが少なく,符号化効率を改善する技術として広く採用されている.しかしながら画像内容によっては必ずしも時間的連続性は存在せず予測効率を改善できない問題がある.そこで本論文は時間的連続性がない場合にも適した時空間ダイレクトモード符号化方法を提案する.提案方法は時間的連続性の有無を,時空間的に隣接するブロックの符号化状態から予測し,符号化モードとしてダイレクトモードまたは空間予測モードのいずれかを選択する.空間予測モードでは空間的に隣接した周囲のブロックの動きベクトルから予測方向と動きベクトルを算出する.本論文では,まず従来のダイレクトモードの問題点を整理して,解決方法として提案方式を説明する.計算機シミュレーションにより,提案方式は画像内容に適した符号化モードを選択することができ,高い符号化効率を実現できることを示す.