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ブロックベース適応内挿フィルタ手法を適用した3次元適応動きベクトル符号化
木全 英明 北原 正樹 八島 由幸
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J86-D2
No.11
pp.1586-1596 発行日: 2003/11/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1923 論文種別: 論文 専門分野: 画像処理,画像パターン認識 キーワード: 適応内挿フィルタ, 3次元動きベクトル符号化, H.264, MPEG-4, AVC,
本文: PDF(1.8MB)>>
あらまし:
分数画素精度の動き補償は画像の動き情報をより正確に表現できるため符号化効率を向上する技術として,国際標準動画像符号化方式MPEGシリーズやH.26xシリーズにも採用されるなど広く使われている.分数の精度を上げるほど動き情報はより正確になるため予測効率を向上することができるが,一方で大きな動きを表現する際の動き情報の符号量が増えてしまう問題が発生する.そこで,整数画素位置から分数位置の画像情報を作成する際に使用するフィルタの特性を変更することにより,擬似的に動き情報の精度を変更する方法が提案されている.しかしながら,この方法ではフィルタ情報を符号化することによるオーバヘッドが多くなる問題がある.本論文では,フィルタ情報のオーバヘッドを低減することを目的として,フィルタ情報と動きベクトルを組み合わせて符号化する3次元適応動きベクトル符号化方法を提案する.提案方法では,動き補償の単位であるブロックごとにフィルタ情報を変更する.また,フィルタ情報を適応的に予測することによってフィルタ情報のオーバヘッドを低減する.H. 264符号化方式との比較実験により,提案方式は,高い符号化効率を実現できることを示す.
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