SQUIDの二つのしきい値を利用した超伝導論理回路の構成法

河合 雅弘  佐藤 洋一郎  籠谷 裕人  岡本 卓爾  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J86-D1   No.12   pp.855-862
発行日: 2003/12/01
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Print ISSN: 0915-1915
論文種別: 論文
専門分野: 計算機構成要素
キーワード: 
磁気結合型超伝導論理回路,  2しきい値関数,  SQUID,  

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あらまし: 
本論文では,超伝導量子干渉素子(SQUID:Superconducting QUantum Interference Device)のもつ二つのしきい値を積極的に利用した超伝導論理回路の構成法を提案している.ここではまず,複数の入力をもつSQUIDの入出力特性が2しきい値論理関数として表現できることを示している.次に,すべての入力電流の重みが等しく,かつ,ジョセフソン接合の特性を変更することなくしきい値を変更できるようなSQUIDの構成を示している.各入力への重み付けは入力電流値ではなく内部インダクタンスの値の調整によって行い,SQUIDのしきい値の変更は付加した一つの入力に与えた定電流の値によって行っている.最後に,このSQUIDを用いて2~4変数論理関数を実現した場合,一つのSQUIDで実現可能な論理関数の数が従来に比して大幅に増加し,しかも,動作領域もさほど低減しないことを明らかにしている.