新昇圧回路を用いた直列共振全波整流形定電流出力コンバータと出力リプルの抑制

柴田 公彦  真重 祐志  松下 俊介  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J86-C   No.2   pp.155-167
公開日: 2003/02/01
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Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 論文
専門分野: 電子回路
キーワード: 
コンバータ,  定電流,  昇圧回路,  共振電流不連続モード,  リプル,  全波整流出力,  

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あらまし: 
本論文は,先に発表した共振電流不連続モード形定電流出力コンバータ(無制御)における問題点を改善し,更にその発展を目的した.まず,昇圧回路の各段に共振用インダクタが挿入された新たな昇圧回路を考案している.これにより共振周波数は段数nの増加に無関係となり,出力リプルの問題や直流出力電流容量の増大化の対応にも容易である.出力リプルの問題に対して,本論文では,直流出力電流容量の増大化や定電流域の拡大化への対応の中で,同時に出力リプル発生のもとである平滑キャパシタに流れる共振電流リプルの抑制を図る方式を提案している.すなわち,新昇圧回路が導入された全波整流出力形コンバータの開発をもとに,更に出力電圧の上昇に伴う最終段の平滑キャパシタに流れる共振電流リプルの増大化に対して,逆にこれを利用して抑制し,その一定化を図っている.ここでは,二つのコンバータの間で共振電流の位相が180°異なったものを1組用い,それぞれの正極性出力端子を並列接続した方式,また,一方の正極性出力端子と他方の負極性出力端子を直列接続した方式を示した.その結果,平滑が容易になり,出力リプルが大きく改善された.解析結果は実験値によく一致し,それが検証されている.