導体形状効果を利用した磁性電波吸収体の整合特性改善方法

天野 充博  小塚 洋司  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B   No.7   pp.1165-1175
発行日: 2003/07/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (最新のEMC技術論文特集)
専門分野: 電磁波吸収・遮へい
キーワード: 
電波吸収体,  周期構造,  導体,  FDTD法,  

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あらまし: 
電波吸収材を有効利用するという観点から,コンピュータ支援設計を前提とした新しい構成の電波吸収体について整合特性の検討を行っている.磁性電波吸収材の前面にループ状導体素子をその背面に低導電率層,あるいは格子状導体素子を設け,それらの構成要素を変化させることで整合特性を低周波側に移行させ,磁性電波吸収材の薄層化を達成し,かつ整合特性の改善を図っている.この電波吸収体についてFDTD法及び実験の両立場から,これらの導体素子が,電波吸収体の入力アドミタンスに及ぼす影響についてスミスチャートを用いて検討している.その結果,電波吸収体の前面に設けるループ状導体素子の寸法を調節することによって,整合中心周波数を低域に変更できること,また,背面側の低導電率層の導電率と厚さ,または格子状導体素子の寸法の調節で,整合特性の改善が可能であることを明らかにしている.