FSSを用いた λ/4型電波吸収体の薄型化に関する基礎的検討

伊藤 晶彦  橋本 修  横川 英広  角 和俊  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B    No.5    pp.805-813
発行日: 2003/05/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 環境電磁・EMC
キーワード: 
λ/4型電波吸収体,  FSS,  抵抗皮膜,  FDTD法,  

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あらまし: 
λ/4型電波吸収体は,構造が簡単でしかも設計等が容易にできることから,室内無線LANなどの利用が期待されている.しかしながら,このタイプの電波吸収体は,使用するスペーサ内の波長の1/4より薄くできない欠点がある.そこで,本論文では,λ/4型電波吸収体のスペーサ部にFSS(Frequency Selective Surface)を吸収膜としての抵抗皮膜と縦続的に挿入し,スペーサ内の位相を変化させることにより,吸収体の厚みを薄くすることを試みた.この場合,使用するFSSの設計周波数帯でのインピーダンスを把握する必要があるが,本論文では,まずFDTD法を用いてインピーダンスを求め,これを電気的等価回路に代入することにより,吸収特性が最大となるFSSの挿入場所や抵抗皮膜の面抵抗値を決定した.そして,このタイプの薄型化した λ/4型電波吸収体を設計,製作し,吸収量の測定を行った.その結果,約半分の厚みで λ/4型電波吸収体が実現できることを確認するとともに,このタイプの吸収体に対する周波数特性や角度特性などの基礎的データを得ることができた.