ネットワーク分散処理ノードアーキテクチャMESCAR のメモリ間複製機構の設計と評価

田中 晶  山田 茂樹  田中 聡  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B   No.2   pp.148-161
発行日: 2003/02/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 交換
キーワード: 
分散処理,  メッセージ通信,  分散共有メモリ,  プロセッサ間通信,  レイテンシ,  ATM,  

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あらまし: 
ネットワークワイド共有メモリ空間を用いてソフトウェア負荷の小さなノード間通信を実現する,ネットワーク分散処理ノードアーキテクチャMESCARにおいて,その主要構成要素であるノード間通信ハードウェア(分散メモリカプラ)を試作し,実測により性能評価を行った.分散メモリカプラは分散共有メモリ(DSM)間でデータコピーを自動的に行うハードウェアで,一例としてATMネットワークインタフェースで実装した.DSMアクセスとATMセル転送を並行動作させるパイプライン処理の導入,セルペイロード内のデータ固定配置,内部の送受信バスの分離,セル単位のCRC,連想記憶の並列検索,制御情報やバッファへの効率的なアクセス等の高速化技術により,分散メモリカプラ間でスループット138 Mb/sを実現した.また,ソフトウェア処理を含めたメッセージの,互いに離れた2ノード間のレイテンシは,メッセージ長に依存せず12.3 μsである.同時に,汎用部品の利用による経済性も備える.MESCARは,比較的短いメッセージを高速かつ頻繁に送受信する通信に適し,ネットワーク内のノード間制御情報の通信等に適用が期待できる.