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零点周波数オフセットを用いたスタガトリガレーダ用縦続接続クラッタ抑圧フィルタ
原沢 康弘 関口 高志 桐本 哲郎 浜田 望
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J86-B
No.1
pp.93-103 発行日: 2003/01/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: 計測・探査 キーワード: レーダ, クラッタ, ディジタルフィルタ, 時変フィルタ, 零点周波数オフセット,
本文: PDF(912.2KB)>>
あらまし:
捜索用のパルスレーダでは,MTI(Moving Target Indicators)やAMTI(Adaptive MTI)のようなクラッタ抑圧処理を用いる場合,ブラインド速度領域を狭くするためにパルスを不等間隔に送信するスタガトリガ方式が用いられることが多い.スタガトリガ方式を用いたときのクラッタ抑圧処理として,時変係数フィルタを利用する方法が一般的である.しかしながら,この方法では,複数のクラッタを同時に受信した場合,これらを抑圧するためには高次の時変フィルタが必要となる.その結果,所望の特性を示すフィルタ係数を求めるための演算量が増大し,実時間処理が困難であった.この解決策として,本論文では,クラッタ抑圧フィルタを,零点周波数オフセットにより零点周波数が調整された複数の低次時変フィルタの縦続接続で実現する方法を提案する.まず,このフィルタの周波数特性を解析して,同じ零点周波数をもつ複数の時変フィルタを縦続接続した構成では,零点多重度が確保できずクラッタ抑圧性能が劣化することを明らかにし,零点周波数オフセットの有効性を示す.次いで,本提案方法により,演算量の低減を実現するとともにクラッタ抑圧性能を確保した時変AMTIが実現できることを計算機シミュレーションによって示す.
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