仮想社会におけるユーザアクティビティの分析と考察

松田 晃一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B   No.12   pp.2543-2550
発行日: 2003/12/01
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DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: マルチメディアシステム
キーワード: 
共有仮想環境,  ユーザアクティビティ,  パーソナルエージェント,  VR,  インターネット,  

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あらまし: 
近年のコンピュータ技術とネットワーク技術の進歩により,3Dのマルチユーザ型共有仮想環境の実用化研究がなされ,ユーザが同じ仮想環境内で同じ体験を共有できるメディアとして実現されてきた.このような環境の中,我々は,これまで研究開発してきたパーソナルエージェント指向の仮想社会PAW^2を用いて,様々な大規模仮想社会の実験を行ってきた.PAW^2は,3Dのマルチユーザ型共有仮想環境であり,アバタとチャットという従来の仮想環境のもつ機能に加え,ユーザと一緒に行動する犬型のパーソナルエージェント,社会的・環境的なインフラストラクチャを特徴としてもつ.本論文では,約5,000人のユーザを対象に,仮想社会PAW^2内部で行われるユーザのアクティビティに関する統計情報を収集し,その特徴,ユーザ構造,そのアクセスへの影響などの分析を行った.その結果,ユーザアクティビティは共有仮想環境の性質を反映した特徴をもつことや,ユーザの登録時期にかかわらず,ヘビーユーザが一定の割合で存在し,また,ユーザのアクティビティが時間変化に伴い推移していることがわかった.このような分析をもとに,仮想社会内のユーザアクティビティについて議論し今後の課題について考察する.