学術情報ネットワークにおける長期依存性トラヒック解析とキュー長テール分布近似法

阿部 俊二  藤野 貴之  計 宇生  松方 純  浅野 正一郎  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B   No.12   pp.2487-2500
発行日: 2003/12/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
トラヒック解析,  性能評価,  長期依存性トラヒック,  自己相似性トラヒック,  テール分布,  

本文: PDF(1.9MB)>>
論文を購入




あらまし: 
学術情報ネットワークに実際に流れるトラヒックについての自己相関解析を,サンプル測定トラヒックの確率過程 Xn の自己相関特性と Xn を,m 時点集めた確率過程 Xn(m) の分散特性から行い,その特徴として長期依存性を有することを示す.長期依存性トラヒックの分散は,十分大きな時間 m の領域でべき関数的減衰特性をもっている.特に,この領域では,FBM(Fractional Brownian Motion)トラヒックモデルによるバッファキュー長のテール分布近似が可能であり,テール分布を通信品質評価に役立てることができる.しかし,小さな m の範囲では,そのままでは,この近似は適用できない.そこで,測定トラヒックの分散特性を,m の領域をべき関数で近似できる部分に区分分割し,各区分領域ごとに異なるパラメータをもつFBMトラヒック分散で近似して,テール分布を算出する方法を提案する.更に,バッファに加わる負荷に対応したテール分布の算出を可能とするために,バッファ稼動時間の年齢と緩和時間を用いた時間 m 区分領域と負荷区分領域とをマッピングする方法を示し,実トラヒックのサンプル測定から求まる分散特性図からバッファキュー長テール分布を算出する方法を示す.