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アドホックネットワークを併用する緊急通信無線網のアクセス方式
藤原 孝洋 飯田 登 渡辺 尚
誌名
電子情報通信学会論文誌 B
Vol.J86-B
No.11
pp.2345-2356 発行日: 2003/11/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 1344-4697 論文種別: 論文 専門分野: ネットワーク キーワード: 無線ネットワーク, アドホックネットワーク, マルチホップ, メディアアクセス制御, ルーチングプロトコル,
本文: PDF(1.3MB)>>
あらまし:
通信環境が整備された今日でも災害時等の緊急通信の要求にこたえることは容易ではない.特に,大規模災害時には通信が麻痺する可能性が高く,通信回線へのアクセス自体が困難になる.そのため,非常時の通信システムに頑強性と信頼性を確保する研究が求められる.本論文では,集中制御型階層化ネットワークと水平接続型アドホックネットワークを併用した無線ネットワークのアクセス方式を提案し,基地局(BS)と直接通信できない端末が隣接する端末を経由して緊急データを基地局に送信するためのルーチング方式と,マルチホッピングのためのアクセス制御方式について述べる.端末は,近隣ノードの通信をモニタし,BSまでのホップ数をもとにしてダイナミックにルート構築を行う.評価結果から,数ホップのマルチホッピングでBSに到達可能な端末の割合が十分に改善されることを示す.また,提案方式では,端末がBSまでのホップ数を把握しているため,スループットと遅延時間の予測が可能で,緊急通信に適していることを示す.
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