短時間降雨の経年変化と日本全国を対象とする1分間降雨強度分布の推定法への反映

秋元 守  原田 耕一  渡邊 和二  市川 敬章  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J86-B   No.10   pp.2166-2173
発行日: 2003/10/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: アンテナ,伝搬
キーワード: 
降雨強度,  AMeDAS,  準ミリ波,  降雨減衰,  FWA,  

本文: PDF(968KB)>>
論文を購入




あらまし: 
本論文は,AMeDAS観測の雨量データを活用した,日本全国各地を対象とする1分間降雨強度分布推定法の高精度化検討に関するものである.過去25年間におけるAMeDAS観測の1時間雨量データから,回線設計時に着目される低確率領域において降雨強度が近年になって高くなっている傾向を示す地点を例示する.また,過去と近年の1時間雨量データ及び1分間雨量データから,1時間及び1分間降雨強度の両分布の関係が近年になって変化している地点があることを示す.次に,このような傾向を1分間降雨強度分布推定法の高精度化に反映する一例として,1時間雨量データから1分間降雨強度分布を推定する既存の方法をベースにしつつ10分間雨量データも考慮する方法を提案する.最後に,いくつかの地点において観測された1分間雨量データを基準にして,提案する推定法が既存の推定法よりも高精度となることを示す.以上から,1分間降雨強度分布の推定において,1時間降雨強度分布に現れない1分間降雨強度分布の変化に起因する推定誤差を,10分間雨量データもその推定に加味することにより減少させることができることを明らかにする.