メッシュ型広帯域FWAシステムにおける自律分散型周波数割当手法

小西 聡  難波 忍  岸 洋司  野本 真一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J86-A   No.12   pp.1404-1416
発行日: 2003/12/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 特集論文 (ワイドバンドシステム論文小特集)
専門分野: 
キーワード: 
広帯域加入者系無線アクセス,  メッシュ網,  可変TDD,  自律分散,  周波数割当,  

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あらまし: 
近年,安価でかつ簡易に高速のアクセス回線が提供できるシステムである,広帯域加入者系無線アクセスシステム(Broadband Fixed Wireless Access Systems)の研究開発が盛んに進められており,その中でも大容量かつ高信頼性を備えたメッシュ網を有するマルチホップ型の無線通信システムが注目を集めている.メッシュ型無線通信システムは,降雨減衰等の電波伝搬環境の変化が生じてもルートの迂回により通信路の確保が可能になるほか,適応的な経路制御を行うことによりトラヒックの変動に対応することが可能である.筆者らが提案するメッシュ型BFWAシステムでは,電波伝搬環境やトラヒックの変動に応じて無線リンク当りの無線チャネル数を適応的に変化させることにより,柔軟性を更に強化している.また,データトラヒックの特徴である,バースト性と非対称性に対して柔軟に無線リソースを割り当てるために,複信方式として可変TDDを採用することを提案している.本論文では,このようなメッシュ型BFWAシステムに特有の周波数割当の目的を整理するとともに,各無線リンクの無線チャネル数の変化に応じて,各無線ノードが自律分散的に周波数を割り当てる手法を提案している.各種手法を評価した結果,隣接リンクに割り当てられている周波数の変更を伴う手法が優れていることを示している.