フィラメント電流遮断後のマグネトロンの発振特性に関する実験的研究

三谷 友彦  篠原 真毅  松本 紘  橋本 弘藏  

誌名
電子情報通信学会論文誌 C   Vol.J85-C   No.11   pp.983-990
公開日: 2002/11/01
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Print ISSN: 1345-2827
論文種別: 論文
専門分野: マイクロ波,ミリ波
キーワード: 
マイクロ波エネルギー伝送,  マグネトロン,  フィラメント電流,  陽極電流の擾乱,  

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あらまし: 
本研究は民生用マグネトロンを宇宙太陽発電所構想を含めたマイクロ波エネルギー伝送システムの送電器として応用することを目的とする.実験によりマグネトロンを直流平滑電源駆動で発振させたとき,熱電子放出フィラメントのフィラメント電流を定格値流した場合に比べ,発振後にフィラメント電流を遮断した場合の方が,DC-RF変換効率は若干低下するものの発振周波数スペクトルが狭帯域化されることがわかった.発振周波数スペクトルの狭帯域化の原因は,マグネトロンの発振特性の一つである陽極電流-陽極電圧特性に起因した陽極電流の擾乱がなくなったこと,電子に対する熱的影響が小さくなったことによるものと考えられる.周波数スペクトルの改善により,マグネトロンによる大出力・高効率・低コストのフェーズドアレーシステムの構築が可能となり,将来の宇宙太陽発電所構想への応用も期待される.