レート通知を用いたネットワーク介在型TCPふくそう制御方式

永田 晃  山本 和徳  松田 崇弘  山本 幹  池田 博昌  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.8   pp.1402-1410
発行日: 2002/08/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: ネットワーク
キーワード: 
インターネット,  TCP,  ふくそう制御,  公平性,  

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あらまし: 
インターネットのふくそう制御では,特定ユーザがボトルネックリンクの帯域を占有することなく送信ホストのパケット送出量を減らす必要がある.ところが,インターネットトラヒックの大部分を占めるTCP(Transmission Control Protocol)のふくそう制御では,コネクションのRTT(Round-Trip Time)によってスループットが異なるため,ボトルネックリンクの不公平帯域利用が問題となる.そこで本論文では,TCPコネクションのスループットをRTTに関係なく公平に割り当てる方法として,ネットワーク中のルータのレート通知によるTCPふくそう制御方式を提案する.本方式は,ルータを高機能化し,従来エンド-エンド間のみで行われてきたTCPふくそう制御にルータが介在することにより実現される.ルータでは,リンクを共有するコネクションの利用可能帯域を算出し,これをレートとしてエンドホストに通知する機能を実装する.エンドホストでは,ルータからの通知レートに従ってウィンドウサイズを更新する.計算機シミュレーションにより性能評価を行い,本方式の有効性を確認している.