バーストトラヒックを入力とするネットワークにおける平均系内時間の近似解析

米倉 誠  中川 健治  恩田 和幸  斎藤 茂  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.7   pp.1021-1030
発行日: 2002/07/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 論文
専門分野: 基礎理論
キーワード: 
待ち行列,  平均系内時間,  MMPP,  MAP,  退去過程,  

本文: PDF(545.9KB)>>
論文を購入




あらまし: 
待ち行列からの退去過程は一般に到着過程よりも複雑になるため,他ノードからの退去過程が到着過程となるネットワーク内の各ノードの解析は一般に困難である.従来は解析を容易にするため,ネットワークをJackson網と仮定して,すなわち,到着をポアソン過程,サービスを指数サービスと仮定してネットワークを解析・設計していた.しかし,ポアソン過程では実際のパケットネットワークにおけるパケットトラヒックを表現するには不十分である.本研究では,バースト性を表現できるMMPP(Markov Modulated Poisson Process)を到着過程とし,指数サーバ多段系列の各ノードでの平均系内時間の近似値を得る方法を提案する.平均系内時間の計算のために,各ノードからの退去過程を,MMPPを含みより一般的なトラヒックモデルであるMAP(Markovian Arrival Process)によって表現し,更にそれをMMPPで近似する.これによって,全ノードにおいて同じアルゴリズムで平均系内時間を計算できる.提案法による平均系内時間の近似値とシミュレーション値を比較して,提案法による近似値が安全側で精度良い値であることを示す.