固体ファントムを用いた電界プローブ固定型局所SAR測定装置

井山 隆弘  垂澤 芳明  上林 真司  野島 俊雄  藤原 修  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.5   pp.631-639
発行日: 2002/05/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (人体ファントムとその応用論文特集)
専門分野: ファントムとSAR評価
キーワード: 
局所SAR,  固体ファントム,  アンテナ入力インピーダンス,  FDTD法,  

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あらまし: 
携帯電話機等のハンディ型無線機に適用するため,固体ファントムを用いた電界プローブ固定型局所SAR測定装置を提案している.本装置は,損失性誘電体で形成する固体ファントムと,その中に埋め込んだ電界プローブで構成され,液体ファントムを用いた従来法による測定値と比較して±30%程度の測定偏差で局所SARを容易かつ短時間に測定できる利点をもつ.まず,基本パラメータ設計についてFDTD法を用いた数値解析を行い,固体ファントムの電界プローブ挿入穴の大きさと複素誘電率が,アンテナ入力インピーダンスと局所SARに与える影響を明らかにしている.次に,固体ファントムを用いた電界プローブ固定型局所SAR測定装置を開発して,複素誘電率の異なる2種類の固体ファントムを対象としたアンテナ入力インピーダンスと局所SARの測定評価を行い,これらの傾向が計算結果とほぼ一致することを確認している.最後に,本装置によって携帯電話実機32種の局所SAR測定を行い,電界プローブ走査法による測定値と比較して約77%の機種における測定結果が偏差30%以内となり,ほぼ開発目標の測定精度が達成できることを確認している.