時間差サンプリングMMSEアダプティブアレーアンテナ

市川 佳弘  富塚 浩志  尾保手 茂樹  鹿子嶋 憲一  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.12   pp.2257-2264
発行日: 2002/12/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (無線アドホックネットワーク技術論文特集)
専門分野: アンテナ
キーワード: 
アダプティブアレーアンテナ,  MMSE,  時間差サンプリング,  

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あらまし: 
従来から提案されているアダプティブアレーアンテナの実装上の大きな問題として,装置規模の増大があげられる.これは,アダプティブアレーアンテナが素子数分の高周波回路を必要とするため回路規模が増大するためである.本論文では,まず1系統の入力しかない場合において時間差サンプリングによるシーケンシャル処理を用いてMMSE(Minimum Mean Square Error)基準アダプティブアレーアンテナを動作させる時間差サンプリングMMSEアダプティブアレーアンテナ(AAA-SP:Adaptive Array Antenna with Sequential Processing)を考察した.この場合,入力が1系統におさえられているため,従来のアルゴリズムであるMMSE基準を用いると各素子間で同一波の相関の低下からSINRが劣化することが明らかになった.そこで,新たにSINRの劣化を改善するためオーバサンプリングとタップ付き遅延線形アダプティブアレーアンテナ(TDL-AAA:Tapped-Delay-Line Adaptive Array Antenna)を組み合わせた時間差サンプリングタップ付き遅延線形アダプティブアレーアンテナ(TDL-AAA-SP:Tapped-Delay-Line Adaptive Array Antenna with Sequential Processing)を提案する.TDL-AAA-SPが,時間軸上の相関を使うことで相関の低下を取り戻しSINRを改善する効果をもつことを理論的に明らかにし,計算機シミュレーションにより提案方式が有効であることを明らかにした.