片方向リンクが存在するアドホックネットワークにおける安定ルート構築機構

今井 尚樹  中川 智尋  森川 博之  青山 友紀  

誌名
電子情報通信学会論文誌 B   Vol.J85-B   No.12   pp.2097-2107
発行日: 2002/12/01
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Print ISSN: 1344-4697
論文種別: 特集論文 (無線アドホックネットワーク技術論文特集)
専門分野: ルーチング
キーワード: 
アドホックネットワーク,  ルーチングプロトコル,  片方向リンク,  ルートの安定性,  

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あらまし: 
アドホックネットワークにおいては,ネットワークを構成するノードがルータの役割を担いデータの転送を行う.しかしながら,有線ネットワークにおけるルータとは異なり,アドホックネットワークのノードは自由に移動することが可能である.一方で,ノードが移動するとそのノードを中継ノードとして利用していたルートは切断されるため,アドホックルーチング手法には,あらかじめ切断されにくいルートを構築する機構が望まれる.特に,片方向リンクが存在する環境においては,往復でルートが異なり中継ノード数が増加するため,より安定なルートが構築されるべきである.このような観点から本論文では,安定ルート構築機構であるSARAH(Stability Adaptive Routing for Ad-Hoc Networks with Unidirectional Links)を示す.SARAHではルート構築時に発生する制御パケットそのものをリンクの安定度測定に利用しているため,隣接ノード間の定期的ビーコンが不要である.その結果,ネットワークやノードに対する負荷をおさえながら安定ルートの構築を実現している.