没入型仮想空間呈示装置内における効果的な高所呈示法の基礎的研究

梅村 浩之  渡邊 洋  松岡 克典  

誌名
電子情報通信学会論文誌 A   Vol.J85-A   No.11   pp.1304-1312
発行日: 2002/11/01
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Print ISSN: 0913-5707
論文種別: 論文
専門分野: 視覚
キーワード: 
仮想現実,  視覚,  空間視,  高さ,  

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あらまし: 
本研究では没入型仮想空間呈示装置を用いた高所再現について,距離知覚,印象評価,重心動揺への影響の三つの側面から検討を行った.実験1においては,高所を再現した画像内に置ける視覚3次元手掛りを操作し,被験者に知覚された高さの回答を求めた.この実験結果は,距離知覚において高さ方向と水平方向で大きな差が見られないこと,高さを効果的に与える上で手掛りを十分に配置することが必要であることを示唆するものであった.また,実験2では複数の情景を用いて,そこから与えられる恐怖感などの印象について評定を行わせたところ,恐怖感を与える上で現実場面を模した情景がより有効であることが示された.重心動揺の測定においては,臨場感の変化に対応する測定値が得られ,VR装置内での高所呈示が認知的な反応にのみ影響を与えているものではないことが示唆された.