2次混合関数を用いた類似文字識別手法

鈴木 雅人  加藤 寧  根元 義章  市村 洋  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D2    No.8    pp.1557-1565
発行日: 2001/08/01
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Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (画像の認識・理解論文特集)
専門分野: パターン認識基礎
キーワード: 
2次混合関数,  共分散,  手書き文字認識,  類似文字,  ETL9,  

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あらまし: 
混合関数の一つである混合マハラノビス関数(CMF)は,マハラノビス距離とその補正項との線形和で定義される関数で,類似文字の識別に有効な関数である.筆者らは前報において,CMFの補正項を求めるために用いる特徴量空間の部分空間に対して,2次非線形変換を適用することにより,より高精度な類似文字類別を行えることを示し,2次混合マハラノビス関数(QCMF)を提案した.しかし,QCMFで補正項を求める場合,特徴量の次元数の2乗のオーダの次数をもつ行列の演算が必要になるため,非常に多くの計算を必要とする.本論文では,このような高次元の行列演算を回避するため,共分散による近似計算法を提案するとともに,QCMFの構成法を他の識別関数にも適用し,2次混合関数を定義する.投影距離,部分空間法,マハラノビス距離それぞれをもとに混合関数及び2次混合関数を構成し,類似文字を用いた認識実験を行った.その結果,いずれの場合も混合関数に比べて2次混合関数を用いた方が認識精度が高く,類似文字の識別に有効であり,また,近似計算による2次混合関数は,2次混合関数に比べて計算量が少なく,しかもほぼ同等の識別能力があることがわかった.