音声認識を用いたホームカントリーダイレクト向けいたずら電話自動排除システム

黒岩 眞吾  内藤 正樹  中村 誠  酒寄 信一  武笠 貴史  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D2   No.6   pp.859-867
発行日: 2001/06/01
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DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 特集論文 (システム開発論文特集)
専門分野: 音声認識応用システム
キーワード: 
音声認識,  国際電話,  ホームカントリーダイレクト,  いたずら電話,  

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あらまし: 
本論文では,国際電話サービスの一つであるホームカントリーダイレクトに入呼する海外からのいたずら電話を音声認識により自動的に排除するシステムについて論ずる.ホームカントリーダイレクトは海外旅行者らが母国の国際局オペレータに直接アクセスし国際電話サービスを母国語のみで利用できるサービス形態である.同サービスではオペレータを呼び出すための料金を必要としないため,現地の子供らによるいたずら電話が問題となっていた.そこで,利用者に特定の単語を発声するように日本語のアナウンスで指示し,その単語が正しく復唱されれば正当な利用者と判断し,さもなければいたずらと判断する「いたずら電話自動排除システム」を開発した.同システムを商用サービスに適用したところ,94.7%のいたずら電話を排除することができた.このとき正当な利用者を誤排除したのは0.8%である.誤排除された正当な利用者も,何度か電話を掛け直すことで最終的には正しい単語を復唱して接続に至っていることを確認している.同システムは1996年3月よりKDD国際電話センターで運用されており1日約10,000呼のいたずら電話を排除している.