多眼カメラを用いた任意視点人物像の実時間生成システム

國田 豊  稲見 昌彦  前田 太郎     

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D2   No.1   pp.129-138
発行日: 2001/01/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: マルチメディアパターン処理
キーワード: 
相互テレイグジスタンス,  バーチャルリアリティ,  臨場感通信,  実時間,  Image-based Rendering,  

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あらまし: 
遠隔面談コミュニケーションのために,写実的な人物像を実時間でバーチャル空間に投影する試作システムを開発した.このような用途では特に実時間性が要求されるために,本試作機は次のような特徴をもつ.まず任意視点位置の画像生成法として,バーチャル空間上に配置した平面へ,多眼カメラで得た画像を切り出して投射するというシンプルな手法を用いる.この手法では,人物の幾何的な形状の取得が不要であるため,必要となる計算機パワーは極めて少ない.この際,バーチャル平面付近の被写体でないと生成画像の誤差が大きくなるが,これが一定の範囲内に収まる被写体の存在範囲を「等価被写界深度」として定式化した.また実装では,多眼カメラで得られる映像信号のうち,画像生成に必要なもののみを走査線単位で選択してコンピュータに取り込んでいる.このように早い段階で情報を取捨選択することで,取込み用のデバイスが少なくても,画像の劣化なく高精細な画像を生成できる.このような特徴により,コンシューマ向けの低コストPCで実時間の画像生成に成功し,本手法の有効性を示した.