オンライン文字筆跡を用いた手書き文字パターンの自動生成法

鈴木 雅人  加藤 寧  根元 義章  市村 洋  

誌名
電子情報通信学会論文誌 D   Vol.J84-D2    No.11    pp.2353-2361
発行日: 2001/11/01
Online ISSN: 
DOI: 
Print ISSN: 0915-1923
論文種別: 論文
専門分野: パターン認識
キーワード: 
オンライン文字筆跡,  文字パターン生成,  手書き文字認識,  ETL8,  

本文: PDF(1.3MB)>>
論文を購入



あらまし: 
筆者の癖などによる変形文字をより正確に認識するためには,辞書を作成するために多様なサンプル文字パターンを多数用意することが理想であるが,実質的には収集できるパターン数は限られているため,画像変換などを駆使して多様な文字の変形に対処する試みが報告されている.しかし,文字を構成する線分同士の相対的な位置のずれによる文字の変形には対処が困難である.一方,文字の構造情報が含まれるオンライン文字筆跡データは,多種多様な文字パターンを生成するのに有効であると考えられるが,この場合,生成されるパターン数は画数のべき乗のオーダになり,また生成される文字パターンの中には実際には書き得ないものが多いため,その中から認識に有効なパターンを取り出すことは困難である.本論文では,既存の文字パターンとオンライン文字筆跡データとを併用することにより,手書き文字認識に有効な認識用辞書作成のためのサンプル文字パターンをより効率的に生成する方法を提案する.教育漢字データベースETL8を用いた認識実験では,ETL8そのものを用いて認識用辞書を作成した場合と,オンライン文字筆跡データ及び20サンプル程度のサンプル文字パターンを用いて,提案手法によって認識用辞書を作成した場合とを比較した結果,ほぼ同等の認識精度を得ることができ,提案手法が辞書作成の手法として有効であることが確認できた.