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並列再帰の実行方式をプログラマが指定可能なコンパイラの評価
水谷 泰治 中島 大輔 藤本 典幸 萩原 兼一
誌名
電子情報通信学会論文誌 D
Vol.J84-D1
No.6
pp.594-604 発行日: 2001/06/01 Online ISSN:
DOI: Print ISSN: 0915-1915 論文種別: 特集論文 (システム開発論文特集) 専門分野: ソフトウェアシステム キーワード: 並列プログラム言語, コンパイラ, 並列再帰, 負荷分散,
本文: PDF(525.7KB)>>
あらまし:
並列再帰の実行方式として各再帰呼出にプロセッサを均等配分する方式や,動的負荷分散を行う方式等がある.並列再帰アルゴリズムの動作により,ある並列再帰アルゴリズムに対して効率的であった実行方式が,別の並列再帰アルゴリズムに対しては効率的でない場合がある.また,並列計算環境の通信性能等の要因により,再帰呼出を過剰に並列化することで実行性能が低下する場合がある.一方,並列再帰アルゴリズムのソースプログラム記述からコンパイラがこれらの要因を機械的に解析し,最適な実行方式の選択及び過剰な並列化を抑制することは容易ではない.一般にプログラマは並列再帰アルゴリズムの動作を理解しており,どの実行方式がどのアルゴリズムに適するかを予見できることが多い.そのため,プログラマが並列再帰の実行方式,過剰な並列化を抑制する判断を指定できると並列再帰アルゴリズムを効率良く実行できる.本論文では,並列再帰の効率的な並列実行に有用な情報をプログラマが明示的に指定するという手法を提案する.また,並列再帰アルゴリズムの各実行方式による性能の違いを示し,プログラマが実行方式を選択できることの有用性を示す.
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